医療過誤は多かれ少なかれ、ある

 

看護師が医療過誤を起こして、医者と一緒に隠してしまう。そして、後日明るみになって大問題に発展する。そんな、ドラマのような出来事があります。

 

でも、実は、実際の医療現場では、多かれ少なかれ医療事故は起きているのです。たしかに、ドラマのような大問題になる事件は通報されて、「業務上過失」などの罪になる場合もあります。それも、最近の医療事故は「病院」でなく「看護師」を個人的に訴える場合もあるのです。

 

とはいっても、医療過誤にビクビクしていると、看護師の仕事はできなくなってしまいます。それに、被害が明確でなければ問われる罪はないのも確かなところです。

 

看護師の事故で多いケース

実際には、看護師が関与している医療事故、医療過誤はマスコミなどにあらわれるよりずっと多いものです。そのほとんどの場合は、単純ミスによるものなんですね。
実際に看護師が医療過誤を起こすパターンは

  1. 知らないで医療行為をすること(新人看護師による知識経験不足)
  2. 仕事に慣れた頃の油断

ほとんどがこの二つの原因に集約されます。

 

事故といっても

  • 注射をまちがえた(患者の名前の確認を怠って、そのまま処置注射)
  • 与薬ミス(カルテの記載を見誤り投薬量をまちがえる。薬剤名をまちがえる)
  • 注射のダブルうち
  • 自分の手に注射針を刺す
  • 転ばせた

など単純なものが多く、確認不足から起きるものが多いです。

 

たいした事故にならないことも多いのでほとんどがマスコミにあらわれることはないのですが、日常的に起きていることも確かです。こういったケースは、やったことがはっきりしているので、裁判ではなく示談になりやすいので表に出ない医療過誤なんですね。

 

もし、表に出る場合は、ほとんどが管理者として、看護師長が責任をとらされるのですが、健康被害が通常以上だと看護師本人も訴えられることもあります。

 

看護師の保険に入るべき?

そういった看護師の医療過誤にたいして、「看護職賠償責任保険」という保険があります。強制加入ではないのですが、大きな病院の看護師はほとんど加入していることが多いですね。

 

たとえば、医療事故に限らず、患者さんの私物を壊してしまったときも賠償してくれるので、使い勝手はいいかもしれません。

 

ただ、看護師に絶対にミスは許されないという意識で、確認は倍行う気持ちで行えば、単純ミスはずいぶんと減りますね。薬剤使用などでは、常にどうして?のアンテナを張ることで、重大な結果にならないものです。

 

医療過誤によって重大な結果となってしまうのは、ミスや事故、過誤が重複している場合が多いです。そういった、複合条件が重なって、その一角に看護師が関わっているケースが多いです。過去の医療過誤裁判では看護師が免許剥奪されてしまったケースはそういった場合でした。

 

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