盛り上がる?看護研究発表会
看護研究会などの発表には、まず最初は、研究は面白いものだ、研究を進める作業は、楽しい作業なのだと、いうことです。
ここで、ハッキリと区別して頂きたいのは、面白いということと、楽しいということの差です。面白いということには、表面的で現象的なものだけの場合もあるからです。面白いというだけで、内心が満足できるか否かの問題があるのです。
楽しいというのは、内心の満足をそのまま表していると思います。楽しさを味わうために、辛さ、苦しさを通り抜けなければならない場合もあると思います。だからどうぞ、研究を楽しんでください。
こういうと、研究を一生懸命にやらなければいけないのだと、受け止める人が、必ずいますが、そんなに一生懸命にならなくてもよいのです(^_^;)
ただ、一所懸命になる必要があります。一生懸命になんて、大変です。ですから、一所懸命でよいのです。
一生を懸命に過ごせる人は、それはそれで素晴らしいと思います。しかし、私のような凡人は、一生を懸命になるというのは、負担が多すぎます。多分、ターミナル・ケアを受ける階段になって、初めて一生懸命になると思います。それまでの間は、一所懸命になるだけです。必要な時に必要なことに、一所懸命になればよいと思います。研究をするときも、一所懸命でよいのだと思います。
病院の看護研究発表会というと、非常に盛り上がるところと、全然盛り上がらないところとがあります。
その理由は、簡単です。盛り上がらないところでは、一言足りないし、その一言の意味がわかっていないのです。その一言というのは、「御静聴を感謝いたします」という言葉なのです。
みんな自分達の仲間なのだから、形式的に感謝の言葉をつけ加える必要が無いという人がいて、それにしたがっているようです。しかし、研究発表会は、仲間達の会であると同時に、専門家の集まりでもあるのです。お互いに相手の専門性を尊重して、敬意を払う必要があります。
研究発表者が、聴衆の専門性に敬意を表する態度をとるとき、それを具体的に表すのが、「御静聴を感謝いたします」という言葉なのです。
これに対して、聴衆が発表者に敬意を表する具体的な態度としては、拍手があります。たとえ、拙く、まずく、未熟で、変で、おかしな発表であったとしても、それは、研究そのものが、拙く、まずく、未熟で、変で、おかしかったというだけで、発表者自身のことではありません。
盛大な拍手は、次の研究の動機づけとなります。盛大な拍手を受けると、「またやろう」という気が起きるのです。拍手は、発表内容に向けて行うのではなく、発表者自身に向けて行うのです。その研究を発表したという行為に対して。。。
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