よく知られているように、日本では老人(65歳以上)の増加がめざましく、現在は総人口の20%以上をしめるようになってきています。国連の規定では、7%以上を老人国といますが、日本はもんくのな
い老人国で、九州各県は特に老人県といえます。このように、毎年0.2%ぐらいずつ増加しています。

 

この激増する老人のなかで、認知症老人のしめる割合は、世界の先進国はどこでも、65歳以上の老人の3〜5%であり、日本のいくつかの県の調査でも、4〜5%となっています。

 

このように同じような出現率を示すことは、今後、老人人口の増加とともに、これらの比率で認知症老人が増えてくる可能性を示唆しているともいえます。現在、全国で200万人以上といわれている痴呆
老人に対する福祉や医療の対策が、焦眉の急とされているわけです。

 

とくに年齢による痴呆の出現率に特徴があって、認知症老人は、高齢になるにつれてその出現率が高くなっています。65〜69歳で1.2%、70〜75歳で3%、75〜79歳で4.7%、80〜84歳で13.2%、85歳以上では約25%で、4人に1人は痴呆老人となっています。

 

     

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