消化器科で自分の成長も必要と感じました
今、私は消化器科で勤務しています。
消化器疾患は、それが内科で治療できるものであれ外科的な治療をしなければいけないものであれ、メンタル面の看護が最も要求される分野ではないか、とつくづく感じています。
なぜなら消化器疾患にくる患者さんは食べることを制限されているので、それによる精神的ストレスが疾患となってあらわれやすいからです。
外科の看護というと、術後の体調管理や感染防止などの処置ができればいいと思われがちですが、消化器疾患の場合は、それにプラスして精神面での看護の比重が高いと思います。
消化器専門での仕事は、働き盛りの中年の男性の入院が多いのですが、地位があって、重い責任を負う立場にある人が、突然「こんなことになっちゃって」という思いを抱いて入院してくるわけです。
そうして診断の結果、悪性の場合は、当然のことながらすんなりとご自分の病状を受け入れることはできません。どうしよう、こんなハズでは、家族の生活は、自分の人生は・・・・
といろいろな思いが渦巻いていらっしゃいます。
そんなとき、患者さんがそうしたおもいやいらだちを素直にぶつけられるのは、医師ではなく看護師であるナースなんですね。
患者さんが自分の身内であったら、と考えることができれば、患者さんがかかえているいらだちや不安や絶望感を解決できなくとも、一緒に悩みながら聞くことはできるのではないでしょうか。
励ますだけが看護ではありません。ときには、一緒に悩み一緒に苦しむことも看護です。患者さんはナースからいい返事を待ちのぞんでいるわけではありませんからね。
がんと告知されて余命をも告げられた患者さんは、ただ看護師に話を聞いてもらえるだけで、心が落ち着くこともあるんですね。
いらだちをぶつける患者さんを看護師が避けてしまうと、もう二度と患者さんと心を通い合わせることはできません。どんなに当たり散らされようと、毎朝毎夕「いかがですか」と病室に顔を出し続けることで、少しずつ心を開いていってくれるのです。
患者さんの精神面を支えるのが大きな仕事だけに、ナースのこころにもやりきれなさが残るときもあります。でも、本来仕事は楽しくするべきもの。楽しく仕事を巣縷々ためには、プロとして自分の仕事に自信を持てないといけませんね。
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