患者力から看護師の仕事環境の悩みを解消

患者力から現場の看護師が学んだこと

看護師が担当する患者さんには、患者さん同士のつながりがあり、病棟の仲間ができているのです。そんな患者さん達について、思うことがあります。

 

テレビ番組に合わせ談話室に集合

私の働いている病棟には、個室と4人部屋、いわゆる大部屋の2種類が設けられています。

 

病院の個室というのは、重症患者さんや隔離ケアが必要な患者さん、時には患者さんの希望で使われる、その名の通りの一人部屋です。

 

その部屋にいるのは患者さん一人とその家族ということで、患者さん自身が部屋の外に出なければ、出会う他人は医療従事者である医師や看護師だけであり、他人とのつながりが広がることはありません。

 

かたや大部屋というのは、例えば4人部屋なら自分以外の3人は他人であり、他人との接触を避けて通ることはできません。入院するまでは会ったことさえない人同士が枕を並べるわけですから、相当のストレスがかかることは容易に想像できます。

 

しかし、人間の適応力ってすごいものですね。いつの間にか茶飲み友状態に......。きっと闘病者同士の仲間意識がそうさせるのでしょう。そのうち、「え、○○さん?この時間だったらきっと散歩だよ~」なんて具合に、お見舞いに来た家族の方よりも、同室患者の行動パターンを把握するようになったりするのです。

 

また、患者さん同士の行き来も激しく、検温に回った時空っぽだったベッドの主が、別の部屋にひょっこり顔を出していたりなんてことも、よくある話です。偶然近所の人が入院していたという場合もありますが、そのほとんどは、病棟の中で知り合ったというケースです。

 

ソファーが並び、大勢でテレビを見られる談話裳や、共同洗面所で顔を合わせていくうちに、離れた病室の患者さんとも自然と打ち解けていったのでしょう。床頭台にはそれぞれテレビが備えられているのですが、テレビ番組の「水戸黄門」の時間に合わせて談話室に集まる患者さん達。「みんなで見たほうがおもしろいもの」という顔は、まるで家族団らんの時間を楽しんでいるようにも見えます。

 

病室の中はさながら同窓会

患者力

ある時、祖父と孫といっても通るぐらいの年齢差のある方同士が同じ部屋になったことがありました。どうなることかと気をもんでいましたが、看護師の心配をよそに、その青年は「じいちゃん、じいちゃん」と慕い、一緒に散歩に出かけるまでになりました。

 

新しい入院患者さんを受け入れるに当たり、どの部屋へ入っていただくかは、その方の今後の入院生活を左右してしまうほど重要な位置を占めます。その割り振りは、ある意味では、看護師の腕の見せどころでもあります。

 

年齢屑、同室になる患者さん方の性格の相性など、一応の判断基準はあるのですが、実際に入院してみると、部屋の雰朋気が合わずにやむなく転室(部屋移動)をすることもあります。

 

看護学生の時は、受け持ち患者さんへのケアにばかり目がいってしまい、その患者さんを取り巻く人間関係には考えがおよびませんでした。病室の一つひとつにはっきりとした「色」の違いがあるということに気づいたのは、やはり看護師として、就職してからだったのです。

 

もちろん、個性的な方の存在は大きいのですが、この「色」は、一般的には慢性疾患を持つ慰者さんの病室ほど濃くなっていきます。長期入院、あるいは入退院を繰り返す患者さんは、自然に入院生活の「エキスパート」になっていきます。

 

患者さん同士がお互いに顔見知りになる確率も高く、あの時はああだった、こうだったと、それはもう同窓会さならになることも......。そうなったらもう、誰も止められません(笑)。

 

患者力から学ぶ看護師自らの職場環境

「あんたが明日やる検査は、前に俺がやったことあるヤツだよ。大変だけど、なあに、心配することはないさ」
翌日の検査説明をしていると、隣のベッドから声が飛んできます。

 

どんなに丁寧な説明をしても、経験者の言葉ほど説得力のあるものはありません。不安そうだった患者さんの顔が、みるみる明るくなっていきます。

 

患者さんは、「患者力」という大きな力にも支えられていて、同窓会さながらの病室ほど「患者力」もまた大きなものがあるのです。

 

そんな時、看護師である自分だけが患者さんを支えているように感じていたおごりに気づかされます。

 

他人同士が、狭い空間のなかで同じ時間を共有するという意味では、看護師同士の仕事環境と似ているかもしれません。看護師の仕事の悩みで「共有」があるなら、聞いてもらえる人がいると不思議と落ち着きます。

 

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