看護師と呼ばれて違和感がなくなるのは3年後

看護師も臨床経験を経ることで違和感がなくなる

憧れの「看護師さん」と呼ばれてはみたものの......

私達ナースの正式な呼び名が、「看護婦」から「看護師」に変わったことは、よくご存じだと思います。しかし、私の働く臨床の現場では、まだまだ「看護婦さん」と呼ばれることがほとんど。「看護師」という呼び名が定着するには、もう少し時間がかかりそうです。

 

ところで、私が「看護姉さん」と呼ばれるようになったのは3年前から。それまでは「学生さん」だったのに、就職してみるとその時から、スパッと変わりました。

 

考えてみれば当たり前のことなのですが、私はこの呼ばれ方にかなりの戸惑いを感じていました。

看護師の白衣

 

というのは、「学生」という立場にあったことで守られてきたもの、逃れてきたものが、一気に自分の身に降りかかってきたからです。それは、言葉にしてしまえば「責任」や「期待」という種類のものですが、言葉のイメージをはるかに超えて、深刻でした。

 

確かに国家試験に合格したのですから、資格を手にした私は「看護婦」です。周りの先輩達と同じ白衣を身につけ、おぼつかない手つきではあれ、看護を提供しているのです。

 

目の前にいる患者さんやその家族にとっては、私も1人のナースとして存在しているのです「看護婦さん、痛いよ、苦しいよ、どうにかしてよぉ」

 

しかしどうでしょう。実際は患者さんの訴えに応えられません。白衣がヨロイのように重くて身動きがとれないのです。廊下を歩く足取りも重く、「看護婦さん、あの......」と呼びかけられるたびに、身構えてしまう自分がいました。

 

当時の私は、外見と中身のギャップに苦しんでいたのです。あんなにあこがれていた「看護婦さん」という呼び名だったのに、こんなに苦しむことになろうとは......。いつしかそれは、それまで自分につけられてきた呼び名のなかで、一番違和感のあるものになっていました。

 

正直な気持ちを告白すれば、「思いっきり大きな若葉マークを背負っていたい!」ということだったのです。

 

看護師という型にはまろうとしていた

いつの頃からだったでしょうか。患者さんから「看護師さん」と呼ばれるよりも、「○○さん」と、自分の名前で呼ばれることに喜びを感じるようになったのは。

 

決して「看護師さん」と呼ばれることが嫌になったというわけではないのです。でも、名前で呼ばれることによって、ナースとしての自分の、「私」の部分がパーツと広がったような、大きく伸びをした後のような、そんな解放感が広がるのです。

 

その時、それまでの自分が、あるべき「看護師」という型に一生懸命はまろうとしていたことに気づいたのでした。この感覚の変化は、看護師として3年の勤務を経て、ただひたすらに覚えることとしてとらえていた「看護」を、多少なりとも臨床経験を積むことで、「私という人間が行う看護」という方向で考えられるようになったということかもしれません。

 

イメージにとらわれ、「覚えること」に固執していた私は、料理にたとえるなら、ダシの利いていないみそ汁を作ろうとしていたのかもしれません。

 

ダシの利いたみそ汁も、ダシの入っていないみそ汁も、見た目に違いはありません。しかし、一口すすってみれば、その違いはハッキリ分かります。

 

 

目指すところは豚汁看護師

確かに看護師として医療従事者として期待される対応はあります。看護学生さんが今一生懸命学校で勉強していることや実習先での経験が、その土台になります。そして、たわいのない日常もまた、大切な土台なのです。

 

看護学生さんも私も、今はみそ汁の材料を必死で選んで、集めているところと言えるでしょう。一つひとつ手に取って、よく吟味して。

 

なかなか自分が探しているものに出会わなかったり、気づかずに素通りしてしまったり、思わぬ所で手に入れたりすることもあるでしょう。くれぐれも、周りに広がっている市場の品揃えの豊富さに惑わされて何が大切かの判断を誤らないように注意しましょう。もちろん、大切な「ダシ」もお忘れなく。

 

さあ、材料が揃ったらいよいよ調理開始です。目指すは、豊富な具材と絶妙なダシのハーモニー。みそ汁の王様「豚汁」でしょうか。
看護学生さんも私も、味付けを決めるのはまだこれからのこと。

 

一人前の看護師として、その人なりの看護ができるようになるためには、微妙な「さじ加減」が必要になります。新人の看護士さんも3年後には、「看護師」という呼び名に、胸を張り、自信を持って答えられる日が来ますように。

 

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